2012年11月1日木曜日

Windows To Goを試したです

Windows 8、10月26日に発売、でしたね... 翌27日にはWindows 8 Pro アップグレード版を入手してたですが、その直後に風邪で発熱して寝込んでしまったので、まだ外箱しか見てないです。

Windows 8 Release Preview 64bit(とOffice Professional Plus 2013 Preview)は、SSDから元のHDDに戻した外出専用機のGateway EC19C-N52Cにインストールしてたです。実際に使っていたのは、ほとんどDebian GNU/LinuxCrunchbang Linuxでしたけど(無線LANでハマってたし)。

Windows 8 Release Previewを使ってみて、まず最初に困ったのは、「起動時にBIOS設定に入れない。LinuxがインストールされているUSBメモリを挿しているのに、内蔵HDDのWindows 8がブートしてしまう」ということでした。
 
Hybrid Boot(高速スタートアップ)を無効にすれば良かったのね...
コントロールパネル>ハードウェアとサウンド(またはシステムとセキュリティ)>電源オプション>(左ペインにある)スリープ解除時のパスワード保護>現在利用可能ではない設定を変更します>(下の方にある)高速スタートアップを有効にする、のチェックを外す。


実際には、
  shutdown  /s  /f  /t  0
を実行するバッチファイルを作ってデスクトップに置いて、これをクリックしてシャットダウンさせてました...
Microsoft Security Essentialsがインストールできないことにも焦ったです。
 
マルウェア対策はWindows Defenderに統合されているのでした。定時スキャンって無いのね...






タスクスケジューラで
  MpCmdRun.exe  -SignatureUpdate

  MpCmdRun.exe  -Scan 2
を実行してはどうかとか考えたですが、結局、手動でスキャンしてたです。


さて、ぜひ試してみたかったのが、Windows To Goです。Windows 8をUSB接続のドライブにインストールして持ち歩ける、USBブートできるパソコンであれば、パソコンが異なってもドライバの問題を解決してWindows 8を使える、というなかなか遊べそうな機能だと思ったです。が、製品版のWindows 8では、Enterpriseの使用権利を持つユーザしか使えず、しかもUSB接続のドライブは、ローカルディスクとして認識されるものが必要、ということで、利用できるユーザとUSB機器がかなり限定されてるみたいです。とにかく試しておきたいので、実験機のGateway EC19C-N52CのWindows 7で作業するです。
とは言うものの、問題はメディアです。容量だけでなく速度も必要ですが、USB3.0対応機器は持ってないし、そもそもEC19C-N52CにはUSB3.0のポートは無いです。少し悩んだですが、余っていたPATAの64GB SSDをUSB2.0接続の外付HDDケースに入れてやってみたです。


Transcend TS64GSSD25-MをUSB2.0接続のHDDケースに入れて、CrystalDiskMark 3.0.1cで計測した結果。テストデータはランダム。






実は、遊び半分(?)で、32GBのClass 10 SDHCカードでWindows To Goをやってみたですが、Windows 8 Release Preview 64bitだと作業領域が足りないのか、実験機のWindows 7では後述のimagexコマンドの実行でエラーが出て失敗したし、32bit版ではなんとかできたけど、すごい遅くて使えなかったです。
製品版のEnterpriseでは、専用ツールで作成できるらしいです。今回の作業手順は、こちらを参考にさせていただいたです。


実験機はCドライブしかないので、Cドライブ直下にWin8RPフォルダを作成、ここにWindows 8 Release Preview 64bitとWindows AIKのISOファイルを置いたです。さらに、ここにtmpフォルダも作成しておくです。
まず、WinCDEmuのポータブル版を使って、Windows 8 Release Preview 64bitのISOファイルをマウント、エクスプローラでsourcesフォルダを開いて、install.wimをC:\Win8RPフォルダにコピーしたです。
続いて、Windows AIKのISOファイルもWinCDEmuのポータブル版でマウント、コマンドプロンプトを開いて、Windows AIKがマウントされたドライブに移動し、
  maiexec  /a  wAIKAMD64.msi  targetdir="C:\Win8RP\tmp"  /qn

を実行(コマンド自体はすぐに終了するですが、C:\Win8RP\tmpフォルダへの展開は少し時間がかかる)したです。目的のimagex.exeがC:\Win8RP\tmp\Tools\amd64フォルダにあるので、これをエクスプローラでC:\Win8RPフォルダにコピーしたです。
これで必要なファイルの用意は完了。SSDを入れたHDDケースを実験機に接続して、コマンドプロンプトを「管理者として実行」で開いて、diskpartコマンドを実行するです。

C:\Windows\system32>  diskpart
DISKPART>  list  disk

  ディスク  ###    状態           サイズ   空き   ダイナミック GPT

  ------------  -------------  -------  -------  ---  ---
  ディスク 0    オンライン           298 GB      0 B
  ディスク 1    オンライン            59 GB    59 GB

DISKPART>  select  disk  1
DISKPART>  clean

DISKPART>  create  partition  primary
DISKPART>  list  par

  Partition ###  Type                Size     Offset
  -------------  ------------------  -------  -------
* Partition 1    プライマリ               59 GB  1024 KB

DISKPART>  active

DISKPART>  format  fs=ntfs  label="WinToGo"
DISKPART>  assign
DISKPART>  list  vol

  Volume ###  Ltr Label        Fs    Type        Size     Status     Info
  ----------  --- -----------  ----  ----------  -------  ---------  --------
  Volume 0        SYSTEM RESE  NTFS  Partition    100 MB  正常       システム
  Volume 1    C   Gateway      NTFS  Partition    285 GB  正常       ブート
  Volume 2        PQSERVICE    NTFS  Partition     12 GB  正常       非表示
* Volume 3    D   WinToGo      NTFS  Partition     59 GB  正常

DISKPART>  exit


Dドライブの"WinToGo"は、Partitionと表示されたです(SDHCカードでは、リムーバブルディスクと表示された)。続いて、imagexを実行するです。


C:\Windows\system32>  cd  \
C:\>  cd  Win8RP
C:\Win8RP>  imagex  /apply  install.wim  1  d:\
  :
Total elapsed time: 34 min 11 sec


最後に、コマンドプロンプトでbcdbootを実行するです。


C:\Win8RP>  bcdboot  d:\Windows  /s  d:


では、HDDを取り外して、USB2.0接続のSSDからブート 、設定を済ませてパフォーマンスを確認するです。


こちらは、外出専用機のEC19C-N52C(メモリは4GB)のHDDにインストールしたWindows 8 Release Preview 64bitのWindows エクスペリエンス インデックスのスコア。





こちらが、実験機のEC19C-N52C(メモリは8GB)でのWindows To Goのエクスペリエンス インデックスのスコア。







くたびれた旧式のSSDをUSB2.0接続のHDDケースに入れてWindows To Goを試してみたわけですが、体感としては、軽い処理ならなんとか、USB3.0接続の環境であればたぶんそれなりに使えるのかも、とか思ったです。

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