2012年10月13日土曜日

VPCZ1のHDDをSSDに換装するです

昨年やり残したこと第2弾。メインで使っているSONY VAIO Z(VPCZ11AHJ)のHDDをSSDに交換するです... はい、昨年やるつもりだったことを今頃になってやるのです...
前メインPCの富士通FMV BIBLO MG75Hを使っていた頃は、毎年、セキュリティ対策ソフトの年度更新に合わせて、OSを再インストールしたり、HDDを入れ替えたりしてたですが、昨年秋の時点では、自分が使っているセキュリティ対策ソフトのバージョンアップはなかったので、まあその内に、とか思ってたけど、ついうっかり忘れてました、というのは、もちろん大ウソです...
VPCZ1のHDDを交換するには、分解しなければならないので、億劫になってたのでした...
分解手順は、こちらこちらを参考にさせていただいたです。


ひっくり返して、バッテリを取り外し、ネジを外す。ネジは3種類、計21本。オレンジの付箋が長めのネジで、10本。イエローの付箋のネジが7本。ピンクの付箋の小さなネジが4本。一杯やりながら分解して元に戻す自信は、自分にはありませんです。

底面のネジを取り外したら、ひっくり返して天板を開いて、ヒンジ側からゆっくり持ち上げた。排気ファン周辺は、けっこう埃が溜まっていた。排気ファンの下の白い長方形は粘着材で、キーボード裏に貼りつく。ゴムの緩衝材が取り付けられたHDDは、2本のネジを使う金属片で押さえつけることで、本体に固定されている。

取り付けるSSDは、Crucial RealSSD C300 256GB(CTFDDAC256MAG-1G1)。何度も分解したくないので、SATA 3Gbpsの環境で充分な動作実績があって、ランダム性能が良くて、相性問題が起きない(気がする)もの、ということで購入したです... 1年以上前に... パソコンを購入してすぐ改造、というのは個人的にはどうかと思うですが、快適に使える期間が長い方が幸せなので、やっぱり昨年換装すべきだったなあ、と思うです...

ファームウェアのバージョンは0006だった。VPCZ1は、SATAの動作モードがRAIDになっていて、BIOSで他のモードに変更できない。ファームウェア更新時に何か問題が起きやしないかと不安になったので、実験機のGateway EC19C-N52Cで、AHCIモードのまま0007に更新した。ファームウェアとマニュアルはこちら

面倒なので、マザーとキーボードを繋いでいるフィルムケーブルは取り外さずに、キーボードが倒れないようにドライバの柄を置いて、パカッと開いたままの状態で換装。


キーボードを元に戻して、天板を閉じてからひっくり返して、元通りに底面のネジを取り付けて、ゼロスピンドル化完了。外付DVDドライブをUSBで接続、リカバリDVDを使ってリカバリ開始。HDDのイメージからリストアするのはやめておいた。

換装前のバックアップですが、どうしてもバックアップしておきたかったのは、プロファイル(にあるごく一部のファイル)と、eSATA Express Cardの64bitドライバだけでした。メールやブラウザのブックマーク、その他のデータは全て、外付HDDにあるので、BunBackupを使って、その外付HDDにプロファイルを丸ごとバックアップ、さらにその外付HDDを別の外付HDDにミラーリングバックアップ、さらにさらにこのバックアップのバックアップとなった外付HDDは、取り外して全ての設定が終わるまで別室に置いておいたです。換装作業が終わる前に酔っぱらっていたとしたら、どんな失敗をやらかすかわからんので...
ドライバは、Double Driverを使って、USBメモリにバックアップしたです。
換装後の作業は、eSATA Express Cardの64bitドライバをインストールして、外付HDDを接続し、この外付HDDにバックアップした旧プロファイルの一部(AppDataフォルダ内のいくつかのフォルダ)を新プロファイルにコピー、あとは不要なソフトのアンインストールと必要なソフトのインストール、「個人設定」とか「電源オプション」とか「システムの詳細設」とかの細々した変更、といったところです。


では、換装後のパフォーマンスの確認。換装前と条件が異なる点は、インストールされているアプリが微妙に違ったりしていることくらい。


換装前(HDD)のCrystalDiskInfo 5.0.5の結果。


換装前(HDD)のCrystalDiskMark 3.0.1cの結果。テストデータはランダム。Windows標準のデフラグのスケジュールは設定してたけど、それ以外は特に何もやってなかったです。


換装後(SSD)のWindows エクスペリエンス インデックスの結果。プライマリハードディスクのスコアは、最初は7.7だったです。
SSDの領域は、NTFSのCドライブとFAT32のDドライブに分けたですが、領域全体は使わず、CドライブとDドライブとリカバリ領域の合計で120GBになるようにしたです。
換装後(SSD)のCrystalDiskInfo 5.0.5の結果。ファームウェアのバージョンは0007になってるです。


換装後(SSD)のCrystalDiskMark 3.0.1cの結果。テストデータはランダム。ちなみに、自動デフラグのスケジュールは、手動で無効にしなければならなかったです。
(2013/05/12 追記)見間違えでした。自動デフラグが有効だったのは外付HDDで、SSDは最初から無効になってました。
関係ないけど、VPCZ1のWindowsにインストールしたDataram RAMDisk v4.0.0で作成したRAMディスクに対してCrystalDiskMark 3.0.1cを実行した結果。テストデータはランダム。





このまま使い続けて、適当な時期にまたパフォーマンスを確認するです。

2012年10月7日日曜日

続・無線LANでハマったです

外出専用機と自宅の実験機はGateway EC19C-N52Cで、無線LANコントローラはBroadcom BCM43225。前回、このパソコンでカーネル3.2のCrunchBang Linux(Statler 20120207 64-bit Stable+Backports)を動かして、12chの無線APに接続できたですが、そもそもカーネル3.2を使ったのは、「動作がモッサリしてるなら、新しいカーネルにアップブレードしたら?」という書き込みをネットのどこかで見た(気がする)からなのでした。では、カーネル2.6のDebianとCrunchBangで12chの無線APに接続するにはどうすれば良かったのか、長期間ハマったので整理しておきたいかな、とか思ったです。

USBメモリに、「小型のCD」のDebian GNU/Linux(6.0.5 squeeze amd64)をインストール。Xorgをインストールする前のコマンドラインでは、けっこう快適。でも、Xfce4(とgdm)をインストールすると、ログイン前後は遅いし、シャットダウンはもっと遅い。Xorg --configureを実行して /etc/X11/xorg.confを作って、再起動後に/var/log/Xorg.0.logを確認したりしたけど、何が原因なのか、困ったことに未だにわからん....
 

sudoでrootになって、
echo 'options cfg80211 ieee80211_regdom=JP' > /etc/modprobe.d/cfg80211.conf
を実行することで、モジュールcfg80211にRegulatory domainとしてJPを渡すように設定して再起動、ログインしてとりあえず確認。 


Regulatory domainを指定しない場合やX2を指定した場合は、countryはUSになった。





では、
aptitude -y install firmware-brcm80211
modprobe -rfv brcm80211
depmod -av
modprobe -v brcm80211
update-initramfs -u
を実行し、再起動させてログイン。


countryがUSだと11chまでだが、JPだと14chまで表示される。遠くにある5chの無線APには繋がるが、/var/log/kern.logに、「Short CCK」が1秒間に何度も出力されるのは相変わらず。


次に、BroadcomのHPからドライバをダウンロードし、/usr/srcに置いて、/usr/src/tmpを作成して、ここに展開して、
make API=CFG80211
make install
/etc/modprobe.d/blacklist.conf に、"blacklist brcm80211"を追加して、
modprobe -rfv brcm80211
depmod -av
modprobe -v wl
update-initramfs -u
を実行し、再起動させてログイン。この状態が、12chの無線APに繋がらなくなったときと同じ。


802.11b/g/nなのに、なんで5GHz帯まで.... 表示だけの問題、ってことにしとく。



 

  
続いて、ドライバを展開した/usr/src/tmpで、
make clean

make API=WEXT
make install
modprobe -rfv wl
depmod -av
modprobe -v wl
を実行し、再起動させてログイン。


cfg80211は使われないので、cfg80211にRegulatory domainを渡す設定は意味ないっすね。





んー。では、

aptitude -y install broadcom-sta-common broadcom-sta-source
cd /usr/src

bzcat broadcom-sta.tar.bz2 | tar xvf -
cd modules/broadcom-sta/amd64
make
make install
modprobe -rfv wl
depmod -av
modprobe -v wl
を実行し、再起動させてログイン。


12chの無線APに繋がったです。







ということで、broadcom-sta-sourceをコンパイルしてインストールすれば良かったのね、といちおう納得したのでした。
Debian、6.0.6が出てるですね。